ファイアーエムブレム。
それは日本屈指の世界に誇るべきシミュレーションゲームである。
平成生まれの筆者が1990年から続くファイアーエムブレムという名作シリーズを語ろうと思う。
特に、【ファイアーエムブレム】を知らない人に届けたい記事。
2019年6月、天才フィギュアスケーターの羽生結弦選手のインタビューでファイアーエムブレムの名前があがった。
好成績を納めながらもゲームをしているという羽生結弦選手だが、インタビューの中でパワプロとファイアーエムブレム好きを明言していた。
羽生君ゲームやる時間あるのか。つーか、テロップがちゃんとエムブレム表記なのがえらい pic.twitter.com/Zkm6p771kV
— zanac19 (@zanac19) 2019年6月24日
羽生選手をも虜にしてしまう同シリーズだが、よく知らない人が多いのも事実。
すごいよく出来たシリーズ作品なので是非みんなに知ってほしい・・・。
この記事ではファイアーエムブレムを知らない人たちに、この名作の魅力を語っていきます!
このページを読むと
- ファイアーエムブレムとは何ぞや?が解決する
- ファイアーエムブレムの魅力がたっぷり分かる
- 同シリーズのおすすめ作品が分かる!
ファイアーエムブレムって何?
ファイアーエムブレムは1990年に発売された【暗黒竜と光の剣】から、今なお発売を続けているシリーズである。
発売元は任天堂。ジャンルはシミュレーションロールプレイングゲーム。
発売当初は値段も安定していなくていまいち人気が出なかったようだが、CMや口コミで少しずつ人気が上がっていき今ではエムブレマーという人々がいる程の人気になっている。
ファイアーエムブレム=炎の紋章
全シリーズを通して、炎の紋章が物語の重要なカギを握っている。
このゲーム発売まではシミュレーションゲームのユニットは単なる駒に過ぎなかったが、
- ユニットそれぞれに名前とグラフィック、さらには兵種(剣士、ナイト、アーチャー、魔導士など)を設定
- 兵種による3すくみ(ジャンケンのようなもの)システム
- 支援システム(特定キャラ同士で会話があり、近くにいると能力が増す)
- 会話により敵から味方になる
- 死んだ仲間は生き返らない
以上のようなシステムを取り入れることで今までのゲームと差別化を計ってきた。
手ごたえのあるシミュレーションゲームを探している人にもお勧めで、
難易度がイージーからマニアックまであり、マニアックに関しては
- 敵の能力値上昇
- 持っている武器が鬼強い
- 増援の数が増えている
といった補正がつき、一筋縄ではいかないゲームが楽しめる。
第一作の主人公はみんなご存知のマルスだ。
ファイアーエムブレムの魅力
ざっくりとファイアーエムブレムがどんな物か分かったところで、シリーズの魅力を語っていくとする。
筆者が初めて手に取ったこの作品はGBAで発売された【ファイアーエムブレム 封印の剣】であった。
封印の剣はこちらも皆さんご存知【ロイ】が主人公。
シリーズ屈指の難易度と言われ評価が高い。
難易度こそシリーズ毎に違うが、魅力はシリーズ共通。
ファイアーエムブレムの魅力は大きく分けてこんな感じ。
- 頭に残る特徴的なCM
- ストーリーが理解しやすい
- キャラクターがカッコイイ or カワイイ
- 盤上の戦い・兵種と3すくみ・誰を育てるか
- 死んだ仲間が生き返らない”ロスト”
頭に残る特徴的なCM
1990年から続いている同シリーズのCM。
「ファイアーエムブレムのテーマ」という曲が初代から起用され、以後使われ続けている。
頭に残るメロディーで、騎士団のコスチュームの合唱団が唄いあげるといったものだった。
シリーズ毎にコンセプトは変わっていくが、
烈火の剣と聖魔の光石というタイトルのCMには平井堅の曲、aikoの曲。
女優には堀北真希、福田沙紀を起用するという当時としてはかなりの豪華っぷりである。
ファイアーエムブレムのCM集のリンクを貼っておくので興味がある人はどうぞ。
ストーリーが理解しやすい
西洋文明における中世をテーマにした世界観。
王族の血統を引いた主人公が軍隊を指揮し、悪の脅威から大陸を取り戻していく。
基本的にはこのストーリーが多い。
主人公の元で戦うのは、同郷出身の者だけではなく、ならず者や故郷を焼き滅ぼされた者、復讐を誓う者、中には敵対国のキャラクターだが説得され味方陣営へ寝返る者まで様々なキャラクターがいる。
また、シリーズ全般を通して以下の共通点が多い。
- 主人公は王族の血統。
- 同盟国が突如として反旗を翻す。
- 奪われた諸国を取り戻す戦い。
- 人外(竜族など)が登場し重要となる。
- ファイアーエムブレムがカギを握る。
キャラクターがカッコイイ or カワイイ
これが結構大きなウェイトを占める部分だと思う。
「萌え」が流行ってきている中で、制作陣もキャラクタービジュアルに力を入れている。
シリーズを通して出てくるキャラクターがカッコよかったり、可愛かったり。
キャラクターデザインでファンを釣ってる説もある。
そのレベルで気合が入っている。
例えばこの娘。シャニーちゃん。

引用:ファイアーエムブレム公式
【ファイアーエムブレム 封印の剣】に登場するシャニーちゃんだが、
短髪+大きなお目目+ミニスカ
で容姿端麗、なおかつ成長すると鬼強いというユニットです。
他にも

引用:ファイアーエムブレム公式

引用:ファイアーエムブレム公式

引用:ファイアーエムブレム公式
イケメンキャラ、カワイイキャラが満載なのである。
最後の画像に関してはスマブラでもご存知、アイク様です。
蒼炎の軌跡と暁の女神で登場するキャラクターですが、
「ファイアーエムブレムの主人公は、ひ弱。」
というイメージを覆した化け物ステータスになるイケメン主人公です。
やはり、美男美女というだけでそのキャラに愛着が沸いて使いたくなっていく。
でも容姿があまり・・・というキャラが強かったりする場合もあるので、ユニット選定が悩ましいところでもある。
しかし、

引用:ファイアーエムブレム公式
昔のグラフィックは笑ってしまうからやめてほしい。
余談だが、蒼炎の軌跡はゲームキューブで発売されたが、エムブレマーからの評価の高い作品の1つでもある。
必殺技もカッコいい!
ファイアーエムブレムの必殺技は、発動すると必中&ダメージ3倍になる。
そしてその必殺技のシーンはどれもかっこいいのだ。
盤上の戦い・兵種と3すくみ・誰を育てるか
ゲームシステムとして、盤上で戦い、ユニットの兵種ごとに有利不利がある。
さらに1ステージに出陣できるユニット数が限られている。
1つ1つ解説していく。
盤上の戦い
ファイアーエムブレムは将棋のように盤上で戦いを進めていきます。
マップ上には地形があり、山・海・川・砂漠・平地と設定されていて能力値ボーナス(山だと守備に補正がかかる等)がかかる。
いかに有利な地形で戦うのかが重要なのと、橋のような1本道になっているところでは守備の高いクラスを置いて壁を作るといった頭脳プレイも大事になる。

引用:ファイアーエムブレム公式
兵種と3すくみ
兵種には、主人公専用の【ロード】を始めとし、以下のようなものがある。
- 剣士
- アーチャー
- ソシアルナイト(馬)
- アーマーナイト(重装歩兵)
- 海賊
- ペガサスナイト・ドラゴンナイト
- 魔導士
- 僧侶・シスター
- マムクート(ドラゴン)
シリーズ毎に兵種の名前が変わったり、追加されている兵種があったりする。
それぞれの兵種には使える武器が決まっていて、
剣は斧に強く
斧は槍に強く
槍は剣に強い。
それぞれの兵種を紹介した公式の動画を3つ貼っておく。
これを見ているだけで楽しい><
2002年発売 GBA【封印の剣】
シリーズの中でも屈指の難易度を誇ると言われた封印の剣。
2004年発売 GBA【聖魔の光石】
この作品は「魔物」が登場するので、兵種紹介では魔物一覧も出てきています。
1990年発売 SFC【暗黒竜と光の剣】
時代を感じる。
伝説の始まり。
誰を育てるか
魅力的なキャラクターばかりで全員を育てたくなるのだが、1ステージに出陣できるユニット数には限りがある。
さらに武器による3すくみの関係や、兵種ごとの弱点(ペガサスは移動が高いが弓に弱い)、回復を使えるキャラ必須など、多くの要素を取り入れながら育成するユニットを選定しなければいけない。
経験値にも限りがあるからだ。
終章が近づくにつれ、敵が強くなるのはもちろん、竜族(ステータスがばか高い)がバンバンと出てくるようになるので精鋭を育てていく必用があるのだ。
キャラクター毎に上がりやすい能力があるので、吟味しつつ選ばないと高難易度では確実に詰む。
死んだ仲間は生き返らない
倒れた味方は生き返らない。
ファイアーエムブレムの代名詞とも言えるべき、衝撃のシステム。
参考:ロストシーン 18秒~
ポケモンならポケモンセンターで回復すればまた戦えるのだが、ファイアーエムブレムは違う。
一度ロストしたら例外(※1)を除き二度とストーリーにも表れない。
死に際のセリフも合わさってかなり儚く、思い入れのあるユニットが死んだ時は茫然とする。
オートセーブ機能を有しているこのシリーズ、ユニットが死んだ時に電源を切っても再度立ち上げた時はまたロストシーンから始まってしまう。
時は繰り返す、、、鬼畜の所業。
ユニットがロストしたら潔く諦めるか、そのステージのはじめからやり直す(※2)しかない。
※1 例外とは、復活の杖を使用した場合や、後述の でプレイしている場合。
※2 1ステージに最低でも30分はかかる。
これによりプレイヤー側は1手1手考えながらユニットを動かす必要がある。
どう頑張っていても敵の必殺技や増援(伏兵)で突発的なロストが発生する時は出てきてしまう。
カジュアルモードでロストしない!
最近のシリーズではシミュレーションゲームが苦手な人の為にロスト無しのモードも設定されている。
その為、気軽に楽しむことができるようになった。
スマブラでお馴染み、マルス・ロイ・アイクを輩出
ご存知、大乱闘スマッシュブラザーズには同シリーズから何名か参戦している。
余談だが、スマブラDX発売当時。
マルスとロイが登場することになったが、ファイアーエムブレムは国内でしか販売されていなかったので、海外用のスマブラからは2人を削除するとの案も出ていたらしい。
結果的に参戦させたところ、日本国外でも人気を集めることとなった。
ファイアーエムブレム:2019年最新作が出る!
発売の続いているファイアーエムブレムシリーズ、最新作が2019年に発売されます。
戦闘システムが今までと少し変わっていくみたいです。
エムブレマー達の評価がどっちに傾くのかは分からないが楽しみだ。
羽生結弦選手もハマった!ファイアーエムブレムの魅力 まとめ
- ファイアーエムブレムは30年続く老舗タイトル!
- 死んだ仲間は生き返らない。導く軍師はプレイヤー本人。
- ゲーム以外にもキャラクタービジュアルを生かして商品展開を続けている
ファイアーエムブレムはゲームシステムもよく考えられていて、いつまでもやり込めるゲームです。
シリーズ毎に評価も難易度もバラバラですが、キャラクターにも魅力があり、一度手に取ればのめり込むこと間違いなし!
最近はちょっとキャラゲーに偏りすぎてきて、萌えゲーになりかけてるのはどうかと思うので方向転換を希望ww
2019年現在、昔のタイトルがプレイしづらい環境なのは悲しいので、任天堂さんには早急にGBAシリーズのリメイク版を発表してほしいところ。
ファン増えますよ><
キャラクターのビジュアルにもチカラを入れているタイトルなので、最近ではアプリやカードゲーム等も人気を博している。
この記事を読んで1人でも多くのエムブレマーが生まれることを望んでいます。
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