梅雨。ジメジメとしたこの時期は誰しも苦手だと思います。
しかしそんな梅雨の時期に一際美味しくなる魚達がいます。
入梅いわし・梅雨いさき・ハモです。美味しくなるワケには共通点があり、産卵期と関係があります。
梅雨に美味しいお魚たち。
この記事を読めば、魚を見る目が変わる!そして読み終わった後には食べたくなっているハズ。
梅雨に美味しくなる魚をその理由と一緒にご紹介していきます。
- 梅雨が旬の魚はいわし・いさき・はも
- おいしくなる理由は産卵期にあり
- 旬の時期に値段が高くなる
記事にしてほしい魚、内容があれば教えてください
梅雨に美味しくなるワケ
「美味しい」の定義は人それぞれだと思いますが、梅雨が旬の魚は脂が乗っています。
天然物の魚の上質な脂は舌触り滑らか、甘みもあり刺身でも焼いても美味しく食べれます。
脂が乗るのにはワケがあります。産卵期です。
卵へ栄養を蓄えるために活性が高まり、普段よりエサを食べるから脂がびっしりと乗るわけですね!

旬のいわし。脂びっしり。
梅雨が旬のお魚
入梅いわし
梅雨といったらいわし。
産卵前に脂を蓄えて美味しくなる梅雨のいわしを入梅いわしと言います。
1年で最も旨い。
6月・7月が最盛期でその後は抱卵期に入り脂が抜けていきます。
特に黒潮に揉まれながら脂を蓄えた千葉県銚子港のいわしはブランド物。
刺身で、塩焼きで、煮付けで。どの料理でも美味しいいわしですが、特に【いわしの梅肉和え】は上質ないわしの脂とさっぱりした梅との相性が抜群で是非チャレンジしてほしい一品です。
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入梅いわしとは?誰でも分かる入梅いわし簡単講座
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梅雨いさき
梅雨イサキ、ツユイサキ。
いさきは産卵期に美味しくなる魚ですが、産卵期は梅雨の時期。
卵も美味で珍重されてます。
脂の質も良く、白身ならではの繊維の良さに、ほんのり甘みがありつつ旨味抜群。
秋には脂のりは薄くなる。
梅雨イサキは、包丁に脂がびっしりつくほど。
一度は食べてほしい!
はも
「梅雨の水を飲んで旨くなる」 と言われているハモは、湯引きした物を梅肉と食べると美味。
産卵期が旬のハモ。産卵期は9月頃で、産卵に備えて大食感になり脂を蓄える。
しかし、実は本来の旬は晩秋。冬に冬眠するハモは冬前にエサをたくさん食べて脂が乗るからだ。
とはいえ梅雨に美味しいのも事実。
夏にはスーパーでも一般的に置かれる魚である為、湯引きや天ぷらなどで食べてみてほしい。
梅雨が旬のお魚【番外編】
梅雨グレ・梅雨めじな
グレ=めじな。
旬の定義を拡大解釈するのであれば【めじな】も梅雨が旬である。
釣り人なら聞いたことがあるであろう梅雨メジナは、夏の時期に活性が良くなり釣れやすくなる。
さらにサイズも大きめ。強烈な引きで釣り人を唸らせる。
ただ、夏場のメジナは磯臭い場合が多い。
食べる旬でいえばメジナは真冬が美味しい。
値段は総じて高くなる
梅雨が旬の魚は比較的値段が高くなります。とくに大きいもの程、脂があるとされ高級として扱われます。
ただ、漁獲量も上がるのでお得に買えるところは絶対に見つけれるはず。
入梅いわしや小ぶりな梅雨いさきを大量に詰め込んだジャンボパックを見つけたら必ず買いましょう!

入梅いわしの脂は本当に凄いです。
梅雨が旬の魚たち まとめ
- 産卵期前のいわし、いさき、はもが梅雨に美味しくなる
- 上質な脂がびっしりでとても美味
- 値段は総じて高くなりがち
今回は梅雨に旬を迎える魚たちを紹介しました。
入梅いわき、梅雨いさき、ハモ。
6月頃からスーパーでも並び始めるお魚です。知ってると知らないとでは大違い、今後魚を見る目が変わりますよ。
そして、梅雨の時期には是非寿司屋でいわしを頼んでみてください。
いつものいわしと断然違います。
回転寿司でも大丈夫ですよ!
イサキ、ハモがあるならもちろんそれもね。

いさきのお造り