2019年7月6日の世界ふしぎ発見の舞台はスヴァールバル諸島。
北極圏にあるノルウェー領の群島、スヴァールバル諸島はバレンツ海・フラム海峡・グリーンランド海・ノルウェー海の4つの海に囲まれた島々です。
ノルウェー領でありながら法治国家とは少し違ったスヴァールバル諸島、そこに住む生き物と人々の生活に密着していた世界ふしぎ発見の放送内容をざっくりとまとめていきます。
この記事の内容
- スヴァーバル諸島はこんなとこ、ざっくり分かる
- 定住する人々の暮らしが分かる
- ヨーロッパ諸国の貴族が愛したクジラ肉を食べれるお店の紹介
スヴァールバル諸島はこんなとこ
まず最初にスヴァールバル諸島はこんなとこ!という事で、ざっくりとまとめてみました。
- ノルウェー領のスヴァールバル諸島は年間平均気温がマイナス7℃。
- 九州と四国を合わせた領土があり、そのうち6割が氷河に覆われている。
- バレンツ海・フラム海峡・グリーンランド海・ノルウェー海に囲まれている。
- 4月から8月まで白夜で日が沈まない。
- アナと雪の女王のモデルになった。
- 極地科学研究の世界的な拠点になっている。
- スヴァールバル協定によりVISA無しで経済活動が出来る。
ノルウェー領でありながら、スヴァールバル協定により法制度や行政機関は本土と異なっています。
氷河に覆われたスヴァールバル諸島
スヴァールバル諸島を船で移動をしていると至るところで数千年前の氷河が姿を現す。
北極の氷は大量の雪が堆積し高い密度の氷になり、太陽の光の反射で青色に見えるそう。
年間平均気温はマイナス7℃で総面積は60,640km2、人口は約2000人。
九州と四国を足した程の面積があり、そのうち6割が氷で覆われている。
白夜。5か月間沈まない太陽。
スヴァールバル諸島は4月から8月が丸々白夜である。
太陽が5か月間沈むことがない。
ちなみに5月中旬でもマイナス5℃。
白夜とは
北極点や南極など、緯度の高い場所で起こる現象で太陽が1日中沈まない。
スヴァーバル諸島で出会える動物達
世界ふしぎ発見の放送内では以下の動物たちが紹介されていた。
何れもスヴァールバル諸島で出会える動物達だ。
- ヴァールバルライチョウ
- スヴァールバルトナカイ
- シロイルカ(ベルーガ)
- アゴヒゲアザラシ
- ハシブトウミガラス
- セイウチ
- シロクマ(ホッキョクグマ)
- ホンケワタガモ
シロイルカ
恐らくテレビ等で見たことがあるであろう、バブルリングでご存知シロイルカ。
別名、海のカナリア。美しい声で鳴くとされている。
アゴヒゲアザラシ
多摩川のタマちゃんです。
アザラシは3週間で子育てを終えるそうで、1日に母乳だけで3kgずつ成長していくそう。
また、アゴヒゲアザラシの繁殖期は1年に1回。
海の中で20kmも先まで届く歌を歌う。
ハシブトウミガラス
春になるとスヴァールバル諸島にやってくるハシブトウミガラス。
ペンギンはもともと南極ペンギンと呼ばれていたが、ハシブトウミガラスの仲間のオオウミガラスがペンギンの元祖に当たる。
残念ながらオオウミガラスは絶滅してしまったらしいが。
ホッキョクグマ
ホッキョクグマはスヴァールバル諸島に約3000頭生息している。
そんなに多い訳ではなく滅多に会えないらしい。
実はホッキョクグマの毛は透明で、白く見える理由は光の乱反射によるもの。
主食のアザラシを求めて1日に70kmを移動する。
海が氷で覆われる時期しかアザラシを捕まえられない為に必死である。
どうしてもアザラシが捕まえられない時にはセイウチを襲う事もある。
スヴァーバル諸島にある街と歴史
今回の世界ふしぎ発見では、動物たちだけではなくスヴァーバル諸島の街と歴史についても取り扱っていた。
世界最北のゴーストタウン ピラミデン
まず紹介されたのは世界最北のゴーストタウン「ピラミデン」
北緯79度に存在するピラミデンには人の面影が無く、スヴァーバルトナカイやカモメが棲みついていた。
既に取り壊されている街に残された新聞には1988年と記されていた。
かつてスヴァーバル諸島は炭鉱で栄えた。
20世紀初頭に石炭が発見されヨーロッパ諸国は次々にスヴァールバル諸島に進出。
旧ソビエト連邦によって開拓され最盛期には1200人の人々が暮らしていた。
しかし街の繁栄は長くは続かず、石炭が獲れなくなると人々は去っていった。
人々が定住する世界最北の街 ロングイェールビーン
人々が離れたピラミデンとは対極的に、今なお人々が生活しているロングイェールビーンという街がある。
約2000人が定住するこの街は協会、学校、スーパーマーケット、ショッピングセンター等全てが揃っている。
街で人気のレストラン「KROA」にはアザラシステーキがあり、大人気だそう。
ちなみにその味は牛肉でいうハラミらしい。
スヴァールバル大学センター
スヴァールバル諸島は極地研究の最前線として研究者や学生たちの注目を集めている。
スヴァールバル大学センターには、雪崩の研究をしている者や極地に生息する植物の調査、地理学や生物学を学ぶ人々がいる。
ロングイェールビーンに住む上でのルール
ロングイェールビーンは定住する人々に守らなくてはいけないルールが定められている。
それらは生態系を守る為に重要なルールである。
ルール①街の外に出る際は銃の携帯が義務。
街の外にシロクマが出るため。しかしあくまでも威嚇射撃用、殺した場合、状況によっては重罪になることも。
ルール②猫を飼うのは禁止
野鳥を食べたり生態系のバランスに支障をきたす場合があるから。
スヴァーバル条約と、1600年代の捕鯨について
最後にスヴァーバル条約と、クジラ・捕鯨に関して紹介していく。
スヴァールバル条約で自由に経済活動可能
世界ふしぎ発見スタッフがインタビューをした中で、スウェーデン人の青年がいた。
スウェーデンから来た彼はホテルスタッフをしており、スウェーデンの倍近く稼げる事と、スヴァールバルでの暮らしが気に入り3か月のつもりが3年半も暮らし続けているそう。
1920年に制定されたスヴァールバル条約により、ノルウェー領でありながら45か国の人々(日本も含む)はVISA無しで自由に経済活動ができるのだ。
極北なので物価は高めなのだが、チャンスを掴みにいくにはうってつけなのかもしれない。
スヴァーバル条約について
1600年代の捕鯨活動と美味しいクジラ肉
1,600年代、ホッキョククジラを対象に捕鯨をしていたヨーロッパの人々。
基本的にはランプの原料となる鯨油が目的で、クジラ肉は捨てていたそう。
そんな中、1,600年代の貴族が唯一食べていたクジラの希少部位がある。
その部位がさえずり(舌)。
日本ではお刺身やおでんの具にされている部位です。
くじら専門店。神田「くじらのお宿 一乃谷」
最後に、くじらの美味しいお肉が食べれるお店の紹介。
くじら専門店 神田「くじらのお宿 一乃谷」
世界ふしぎ発見でも最後のQuestionでこのお店の店員さんがくじら肉を紹介されていました。
鯨のお刺身からステーキ等、自慢のくじら料理が食べれるそう。
是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
アナと雪の女王のモデルになったスヴァーバル諸島【世界ふしぎ発見】 まとめ
- スヴァーバル諸島は白夜が5カ月、平均気温マイナス7℃の世界。アナ雪の舞台。
- スヴァーバル諸島はかつて炭鉱で栄えていて、今は自由に経済活動が出来る地域。
- 美味しいクジラ肉を食べたい方は是非、【くじらのお宿 一乃谷】へ。
スヴァールバル諸島はほとんどの人が一生の内に一度も行くことがないでしょう。
それこそ目的を持って行かない限りはノルウェーや北極ツアーを優先してしまうでしょう。
しかし、極地科学研究の最重要拠点でもあり、さらには世界中の種子を保存しているスヴァールバル世界種子貯蔵庫があったりするこの土地は我々一般人が思っているよりも世界にとって大事な場所なのかもしれません。
スヴァーバル諸島へはHIS
スヴァールバル諸島へのツアー9日間。